こんにちはSATOです。
今回は映画「ONE PIECE FILM RED」のどこが良かったのか、どこが期待外れだったのかを3つのポイントに分けて、感想形式で深掘りしていきたいと思います。
映画「ONE PIECE FILM RED」は谷口悟郎監督による2022年の日本のアニメーション映画です。
また原作者である尾田栄一郎が総合プロデューサーを務めており、前作「ONE PIECE STAMPEDE」(2019年)から3年ぶりとなる劇場版第15作、FILMシリーズの第4作目で、全世界での興行収入は319億円にもなり、日本映画の歴代興行収入でも第4位となった大ヒット映画です。
今作は、謎多き重要人物”シャンクス”が大きく関わる作品ですし、さらにシャンクスの娘”ウタ”も登場し、その歌唱力も大いに注目されている作品でした。
筆者的にはこれまでのワンピース映画とは一線を画したとても面白い作品だったと思います。
良かった点ともう少しこうして欲しかったという両方の観点から、ファンとしての感想を含め書いていきます。
本文をお楽しみください。
映画「ONE PIECE FILM RED」あらすじ
素性を隠しながら世界中の人々を歌声で魅了する人気歌手、ウタが初めて世間に姿を見せるライブが音楽の島・エレジアで開催されます。
麦わらの一味もライブに参戦するが、そこでウタは衝撃的な事実、赤髪海賊団の船長・シャンクスの娘だということを告げるのです。
ウタの目的は、歌声で人々を永遠に幸せな仮想世界“ウタワールド”に閉じ込めることでした。
麦わらの一味はウタの計画を阻止するため、そしてシャンクスとの絆に揺れるウタを救うため、立ち上がるのでした。
戦いの中、ウタは麦わらの一味と共闘し、海軍や謎の敵“トットムジカ”と激突します。
ルフィとウタは互いの夢をぶつけ合い、シャンクスも娘を救うために戦場へ駆けつける熱い展開に目が離せません。
果たして、麦わらの一味はウタを救い、彼女の計画を阻止できるのできるのでしょうか?
そして、ウタとシャンクスの親子関係はどうなっていくのでしょうか?
映画「ONE PIECE FILM RED」は、オリジナルキャラクターや、懐かしいキャラクターたちの登場も見逃せない、感動と興奮の物語です。
圧巻のライブシーンとシャンクスのカッコ良さが際立つ「ONE PIECE FILM RED」を3つの感想形式で深掘り
考察1 “UTA”圧巻のステージ
今作は2作品ぶりに尾田先生が総合プロデューサーとして復帰したことや、シャンクスが大きく物語に関係することで大幅にアップデートされた印象ですが、1番の見どころは間違いなく、Adoさん演じる”UTA”のライブシーンです。
このライブシーンを観るだけで、十分にお金を払っている価値があると感じました。
最初”UTA”のキャストがAdoさんだと分かり、楽曲提供の7組のアーティストとプロジェクトが発表された時、イマイチ、ワンピースと音楽やミュージカルが、繋がる気がしなかったので微妙かなと思っていたのですが、その心配は完全に杞憂でした。
ライブシーンと戦闘シーンを新しい形で掛け合わせ、1曲1曲に鳥肌が立ちまくる、そんな最高の仕上がりになっていました。
劇場で”UTA”のアクションと合わさって聞くことで全部いい曲に感じましたし、”UTA”の心情と曲調や歌詞がリンクしていたこともあって、感情移入もしやすかったです。
筆者的にはVaundyさんが楽曲提供している「逆光」のアクションシーンが最高でしたね。
コンサート要素が強すぎると感じる人もいるかもしれませんが、それでもAdoさんの歌唱力は最強で、楽曲提供も豪華すぎて、音楽が持つ力みたいなものを存分に感じることができるところは評価すべきポイントだと思います。
ワンピース映画史上初のIMAX上映も、もちろん”UTA”のためにあるようなものですね。
考察2:シャンクスの良さ満載
今作のもう1人の主人公は謎多き赤髪のシャンクスでしたが、恐らく初めてシャンクスのアクションがちゃんと描かれました。
これまであまり描かれていなかったからこそ、ファンの間ではハードルが上がっていたのですが、しっかりファンの期待に応えてくれた印象で、とにかくカッコ良さが全部出ていました。
覇王色の覇気だけでなく、シャンクスの愛刀”グリフォン”も大活躍していましたね。
あの黄猿を一瞬で制圧していましたし、最後のシーンでは中将も気絶するほどの覇気を放っていました。
大切な仲間のためなら、相手が誰だろうと、命を恐れず真っ向から全力で向かっていく姿は、正真正銘、男が惚れる男だなと改めて感動しましたし、憧れの存在です。
ウタを想って嘘をついていたことも、その責任を全て赤髪海賊団が請け負っていたことも、そして成長したUTAをいまだに本当の娘のように大切にしていることも、シャンクスの男気、強さ、そして優しさ、全て詰まっていたので、シャンクスファンには堪らない1作になったと思います。
3戦闘シーンが・・・
ここ最近のワンピース映画ではもはや”あるある”なのかも知れませんが、肝心の戦闘シーンがごちゃごちゃしすぎて、何が起きているのか良く分からなかったです。
もちろん、”UTA”の音楽と共にアクションがあるので、ある程度は気にならないのですが、最後のトット・ムジカとの戦闘シーンは、折角いろんなキャラクターが垣根を越えて共闘するので、どんな技を出したのか、どんなコンビネーション技だったのかを、勢いだけでなく、もう少し細かく描いてほしかったですね。
ルフィの”ギア5″が動くのは初出しだったので、そのシーンに関しては、あれくらいで良かったかなと思いますが、全体的に勢いが先行して、流れが伝わりずらかったので、もう少し戦闘が繊細に描かれていたら、アクション作品としてももっと評価されるのかなと感じました。
ただ、シャンクスの覇気の表現とかは、最高にカッコよくて、ワンピースの良さが出ていたシーンもたくさんあったと思います。
音楽との融合で素晴らしかった所もたくさんありましたが、やはり、1人のワンピースファンとしてはカッコいい戦闘シーンに期待してしまうというのが正直な本音です。
観ていて同じ気持ちを抱いた方も、多いのではないでしょうか。
全てを完璧にというのは難しいとは思いますが、少し残念なポイントに感じました。
まとめ
今回は映画「ONE PIECE FILM RED」のどこが良かったのか、どこが期待外れだったのかを3つのポイントに分けて、感想形式で深掘りしていきました。
歌の力というのを存分に感じることが出来て、筆者的には満足できる作品でしたが、ストーリーが物足りないと言われると確かにと言ってしまう作品でもあると思います。
7月下旬の「週刊少年ジャンプ」からついに最終章に突入しましたが、回を追うごとに次々と謎が増えていき、本当に最終回が近づいているような感覚で少し寂しいですね。
次の映画はどんなテーマになるのでしょうか?
映画だけでなく、原作でも最後まで楽しんでワンピースを見届けていきましょう。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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