【考察】映画「デューン砂の惑星PART2」の物語の真意TOP3

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こんにちは、SATOです。

今回は映画「デューン砂の惑星PART2」について、物語の真意に近づく3つの考察をしていきたいと思います。

映画「デューン砂の惑星PART2」は、ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督による、2024年のアメリカ合衆国による、SF映画で、2021年公開の前作から、待望の続編です。

公開からわずか3週間足らずで、世界累計興行収入が前作を上回り、4億9,471万ドルを突破するほどの大ヒットで、スピルバーグ監督もノーラン監督も大絶賛の作品になっています。

その要因は一体なんなのでしょうか?

本文をお楽しみください。

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映画「デューン 砂の惑星 PART2」あらすじ

前作で皇帝となったポール・アトレイデスは、砂漠の民フレメンを率いて宿敵ハルコンネン家との戦いに勝利しました。

しかし、彼の勝利は新たな脅威を生み出してしまいます。

皇帝として君臨するポールは、スパイスの採掘を巡る争いを止めるため、惑星アラキスの制圧に乗り出します。

しかし、その過程で彼は徐々に人間性を失い、冷酷な暴君へと変貌していくのです。

一方、ポールの妹チャニは、ポールの変化に心を痛め、彼の魂を取り戻そうと奮闘します。

しかし、彼女の前に立ちはだかるのは、かつての敵であり、今はポールの側近となったスティーヴン・ザカリアです。

果たしてポールは人間性をを取り戻すことができるのでしょうか?

そして、チャニは彼の命を救うことができるのでしょうか?

「デューン 砂の惑星 PART2」は、前作以上に壮大でドラマチックな展開が期待される作品になっていて、SFファンはもちろん、人間ドラマ好きにもおすすめの一作です。

映画「デューン砂の惑星PART2」物語の真意に近づく3つの考察

1 チャニとポールのすれ違い

今作は、前作よりもスケールアップした世界観で物語が進みながらも、ポールとチャニの愛を描いた作品でもあります。

ポールとチャニは身分の差を超えた愛で結ばれており、ロミオとジュリエットを彷彿とさせますが、今作では仲違いするという結末を迎えてしまいました。

というのも、ポールがフレメンにとってのリサーン・アル=ガイプとして活躍していくにつれ、チャニがポールとの距離を感じてしまったことで、切ない結末を迎えてしまいました。

この関係性が破綻した理由としては、チャニがポールに求める立場が大きく関わっています。

チャニは、フレメンとしてポールを受け入れており、身分や役割などは関係のない等身大のポールを愛しています。

一方、ポールは、チャニに愛情を持っていながらも、周りの期待と自分の運命に従って、

リサーン・アル=ガイブとしての道を進むことを決意します。

リサーン・アル=ガイブとしてフレメンを救済に導くことは、彼らにとってはいいことのはずですが、それはあくまで宗教的な考え方に基づいた念が前提です。

チャニはそもそもリサーン・アル=ガイブの存在は信じておらず、フレメンを救済に導くのはフレメン自身だと信じています。

そんな想いに反して、ポールはどんどん能力を覚醒させ、周りから崇められる存在に。

距離を感じてしまったことで結果、ポールが未来視していた「チャニを失う」ということが現実に起きてしまったわけです。

周りの期待に応え、リサーン・アル=ガイブとして着実に道を進んでいったのに、その代償として大切な人を失ってしまったポールの気持ちを考えると、とてもやり切れない感情になりますね。

宇宙を巻き込む壮大な物語だからこそ、2人の愛の物語は、相対的に身近なテーマとして扱われていました。

今後、彼らがどのような関係性になっていくのか?

チャニは、原作からかなりキャラクター性が変わっている部分もあるようなので、その辺りも踏まえて、次回作以降の展開が気になるところです。

2 妹・アリアの正体と目的

今作では超豪華なスターたちが集結したことでも話題でしたが、その中で明らかに異質だったのは、アニャ・テイラー=ジョイが演じた、ジェシカの子供でポールの妹である”アリア”。

なんとこの”アリア”は、ほとんどが胎児の状態で登場しており、アニャ・テイラー=ジョイが演じる大人の姿は、たった1カットしか映らないのです。

ロンドンで行われたワールドプレミアでも、アニャ・テイラー=ジョイは登壇していたので、あまりにも登場シーンが少なくて驚いてしまいましたが、間違いなく今後重要な役どころになってきますので、彼女について深掘りしたいと思います。

アリアは、レト・アトレイデスとレディ・ジェシカの子供として誕生した、ポールの妹です。

レディ・ジェシカが、アラキスで命の水を飲んだことで、アリアもベネ・ゲセリットとしての能力が覚醒。

胎児であるにもかかわらず、ベネ・ゲセリットの能力でジェシカとコミュニケーションがとれており、既にベネ・ゲセリットが宗教的に称える、クウィサッツ・ハデラック誕生に向けて動いています。

だから兄であるボールが、クウィサッツ・ハデラックの道に進むように、母へアドバイスを行っていたわけです。

目が青かったのも、ジェシカが摂取していたスパイスの影響を、子宮の中で受けたことによるものだと思われます。

話を整理して、文章にしていくと理解出来ますが、この一連の流れも全く説明なかったので、映画の中だとかなり分かりにくかった印象ですね。

次作以降大きな役割を担うと思いますが、アリアが大人になるまでには、かなりの時間を要するため、しばらくは未来視の中のイメージでの登場に限られるのかもしれません。

いずれにせよポールと同様に、アトレイデスとハルコンネンの血を継ぐ存在として、物語の根幹に大きく関わっていくと思います。

他にも今作は登場人物が多かったので、置いていかれないようにしっかり復習しながら観る必要がありそうですね。

3 視えている未来の違い

PART1の時点でポールは未来視をある程度習得しており、予知夢としてその能力が発現していました。

その中で顔に文字が刻まれているジェシカや、謎の赤ん坊の存在などは、PART2で回収されましたが、PART1で視た未来と現実に起きた出来事が、明確に異なるシーンがありました。

それは全面戦争で戦うフレメンの戦士の1人が、ポールからチャニに変わっていたことです。

PART1でも頻繁に予知夢として登場したこの戦闘シーンですが、当初はポールが戦線で敵を薙ぎ倒しているシーンでした。

しかし実際にそのシーンが描かれたPART2では、戦闘アクション自体は予知夢で見たものとほとんど同じで、その行動をとっていたのはポールではなくチャニに変更。

一体なぜなのか?

これには2つの理由があると考えています。

1つは未来視の精度が高くなかったこと。

PART2と比較すると分かりますが、PART1時点では彼の能力はまだまだ未熟です。

なので、シンプルに未来視の精度が甘かったということが考えられます。

2つ目はポールの未来が確定していなかったから。

PART1時点では、クウィサッツ・ハデラックの筆頭株として周りからの期待を背負っていましたが、まだその未来が本当に来るかどうかは、未定だったと思われます。

命の水を飲むことで、その未来が確定してしまったわけですが、その時点では不確定な未来だったため、一般兵として敵陣へ突入する

ポール自身を見たのではないでしょうか。

命の水を飲むことであらゆる未来を視ることができて、その中から確実な未来への道筋を選択できるという、最強の能力を手にしたポールですが、もしかしたらPART1で視た未来は破滅の道だったのかもしれません。

着実に力を覚醒させ、成長していくポールも見どころですし、Part3がますます楽しみになるばかりですね。

まとめ

以上で、「デューン/砂の惑星 PART2」の考察を終わります。

前回同様、結構ガッツリ本作のことについて紹介させていただきましたが、記事を作っている時めちゃくちゃ楽しかったんですよね。

パンフレットや海外の記事を読んでいく上で、映画の背景や語られていない部分を知ることができて、さらに「DUNE」の魅力にハマっていきました。

本作が前作以上のヒットになって、続編が製作されることを祈りつつ、皆さんと盛り上げていけたらと思います。

さらなるストーリー展開と、引き続き映画館で見るべき大迫力で、息の長い大人気シリーズになっていってほしいですね。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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